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2015年5月11日 (月)

Runway Walk 2015に参加してきた

Runway Walk
毎年4月末に航空自衛隊入間基地で開催されている、滑走路を歩くイベントである

参加できるのは抽選の当選者のみで、
このところ、毎回4倍以上の倍率となっている様子

なかなかの強運を持ち合わせていないと当選しない

私は、このイベントが初めて開催された、ちょうど10年前の回に当選している

その後、何回か続けて応募していたのだが、悉く落選
そのうち、応募も諦めてしまっていた

そのぐらい当選しなかった

今回、久々に応募を思い立たったのは、
当日が、姑さんの90回目の誕生日と重なったからだ

姑さんは、戦中から戦後にかけて、中島航空金属の経理で働いていた人である
戦時中の入間基地の様子も見ている
中島航空金属の東久留米の工場で米軍の空襲も受けていて、
同僚が目の前で機銃掃射を受けて即死したのを見ている

そんな、戦争を実体験している人を、
平時とはいえ軍事施設のイベントに誘ってどんな反応をされるか不安だった

しかし、むしろ興味津々で面白がって参加してくれた
あれはあれ、これはこれ、ということなのか

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滑走路の脇にある「入間ターミナル」民間空港でいうところの空港ビルだろうか


当日は、滑走路を歩くメインイベント以外に、
結構さまざまなイベントが催されていて、なかなかに楽しませてくれる
例えば、救助犬の訓練成果の実演であるとか・・・

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何頭もの救助犬が実演して見せてくれる


音楽隊の演奏であるとか、グッズ販売の出店であるとか、
一部の所属航空機や車両も公開される

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これは最新の消防車のようです。大変大きいです。

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別の消防車は車内に入れました。奥で航空機が展示されています

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内部まで見学できたのはこのCH-47という輸送ヘリコプターと・・・

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このC-1という輸送機、それと・・・

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T-4という練習機。これはブルーインパルスと同型機です


販売グッズをちょこちょこ買ったあと、
いよいよ滑走路を歩くメインイベントが始まった
滑走路の北端から南端まで、凡そ2㎞のウォーキングである


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ウォークのスタート。誘導路から滑走路に向かいます

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滑走路北端。「17」は、滑走路が南南東に向いていることを意味します

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参加者は思い思いに記念撮影。路面は接地時のタイヤ痕がすごいです

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この日に90歳になった姑さんと嫁。つまり親子ですね

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このように寝転がる人や座り込む人も続発。基本、自由です

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南端に到達。こちらは、北北西「35」方向です。自宅はこの先1㎞ぐらいのところです

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滑走路から誘導路に戻り、イベント会場へ。これがまた距離を感じます

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途中には、見学対象ではない航空機が並んでいました。これは懐かしいYS-11


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内部を公開していたのとは別のC-1。すごく汚れているのがリアルでした


ただ歩く、という、一見単純なイベントだが、
そもそも滑走路を歩くことそれ自体が実は極めて実現困難なことで、
職員でもない一般人がそれこそ自由気ままに滑走路をうろうろ歩く、
それが自衛隊専用の滑走路ともなれば、なおさら非日常的体験なのである

ウォーキングからイベント会場に戻ってくると、
隊員が調理したカレーが饗される
一応、試食という体だが、大盛り、お代わりなんでもアリのようだった

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調理中のカレー。1000人前ですからお玉ではなくスコップです

このカレーは災害時などに被災者にふるまわれるもので、
この日のような平和なイベントでの調理も、
あくまでその日に備えての大切な訓練ということなのだろう

食事が済むと、イベントはほとんど終わりである
片づけ始めた出店をのぞいたりして、名残を惜しんだ



入間基地は航空自衛隊最大の基地らしい
基地の中を、西武池袋線が堂々と走っていることも、
基地の中に稲荷山公園駅があることでも有名だ

多くの参加者が、この駅から基地に入場したのだろうが、
私は自家用車で乗り付けていた
というのは、この日だけは基地に自家用車で乗り入れられるからで、
それこそ、いい思い出になるからだ

イベント会場から駅あるいは駐車場までは、バスで輸送してくれる
道々には、大変多くの隊員が、誘導・保安のために配置されていて、
自家用車の出庫も大人数で誘導してくれる
むろん、暴走やテロ対策でもあるのだろうが、
まったく、至れり尽くせりのサービスである

基地のゲートの一歩外に出れば、基地は鉄壁の防御の向こうの存在となる
同じ確率ならば、次の当選は10年後。姑さんは100歳だ




毎日、この滑走路を離発着する航空機が、自宅の直上を通過する
どれも、お世辞にも静かとは言えない航空機だ

しかし、このようなイベントに参加することで、
それを操縦する彼らとの距離感は近くなり、
国防という厳しい任務を担っている彼らの重圧を思わずにはいられない

駐車場からイベント会場に向かうバスでは、若い隊員が司会をしてくれた
宮崎から入隊し、4月に入間に配属したばかりと言っていた
乗客を笑わせてくれた明るくかわいらしい青年も、
そんな任務を担う一人だと思うと、複雑な感覚だ




戦時中、西武池袋線の線路沿いには、
窓から基地内部が見渡せないよう、板塀が建てられていたのよ



そう話す姑さんは、少なくとも第二次大戦中よりも平和なこの日に、
その板塀の内側に入り、歩き、彼らの作ったカレーを食べて、
軽やかに、平和がいいわよ、と、重い感想を語っていた


平和が続いてほしい、戦争はしてはいけない

自衛隊は、多くの矛盾を含んでいる
しかし、やはり、戦争はしてはいけない
そう強く思える、平和なイベントだった

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