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2013年7月24日 (水)

初めてのスピーカー製作記

といっても、音の出るユニットは既製品で、自分で作ったのは箱だけだ


私が使っているスピーカーは、三菱ダイヤトーン製のDS-700Zというもので、
高音用、中音用、低音用の3つのユニットが取り付けられているのだが、
数年前、そのうちの高音用のユニットが故障してしまった

1992年という古い製品だけに、メーカーにも部品のストックは無くなっていた

こういう部品は、探したところでそうそう簡単に見つかるものではないうえ、
当時、ステレオ趣味自体が冷えていたこともあり、部品探しに熱が入らなかった

結局、近所の古道具屋で売っていたYAMAHAの小型スピーカーを繋いで、
今まで誤魔化していたのだ

しかし、先日来、ステレオ趣味の熱が幾らか再発した影響で、
突如、部品探しのスイッチが入り、オークションで代用品を探しまくった末、
DS-9Zという製品用の、同じ形・サイズに見える高音ユニットを手に入れたのだ

値段は、2つで2万円

私のスピーカーよりさらに古い製品なのだが、ほぼ新品

DS-9Zはかなり意欲的な高級機で、それ専用に開発されたユニットだけに、
相当の高音質を期待できそうだった

たまには趣味に投資してもいいじゃないすかw


果たして、届いた商品は、見ただけでそれが伝わってくるほど高級な雰囲気で、
想像した以上に高品位なものだったのだが、
形こそ同じものの大きさが違い、私のスピーカーには取り付けられなかったのだ

実に痛いヘボミスである


でも、せっかく手に入れた類稀なる高品質ユニットを転売するのも勿体なく、
だったら、それ用の箱を作って鳴らしてみようと思い立った、というわけである



かつての工作であまった板を集めてみると、
箱を組み立てるのに丁度いい材料は簡単に集まった

ユニットを固定するバッフル板と底板には、30mm厚のベニヤを使った
160mmx600mmという、実にちょうど良いサイズの切れ端だった

側板には、かつて自分でウレタン塗装した24mm厚のベニヤ
110mmx600mmと、こちらも実にちょうど良いサイズである

接続端子を固定する背板には、これも自分でウレタン塗装した15mm厚の無垢板
100mmx300mmと、嘘のようにちょうど良いサイズ

あまりにちょうど良い板が手元にあったので、
もう、神に作れと啓示を受けているかのような気分だった

高音用ユニットの箱なので、密閉している必要は無いだろうと踏み、
天板のないデザインにした



ケーブルの接続端子は秋葉原電気街で買い求め、
ユニットを固定するボルトはホームセンターで、ワッシャは通販で調達した
それぞれ数百円の商品である



ユニットは、直径9cm以上ある円筒形で、これを埋め込むように取り付ける
したがって、バッフル板に大きな穴を開けなければならない
そのためには、ホールソーという刃物が必要なので、
通販で、品質が低いものを1,000円以下で買い求めた


バッフル板のベニヤは、買ってから15年ほど経過して硬く乾いていたので、
556で刃物を潤滑冷却しつつ、少しずつ掘り進めた

Sp1030687
端子を避ける44mmφを開鑿中のバッフル板用30mm厚ベニヤ板


途中、永遠に開削できないんじゃないかと絶望したが、
ほぼ一ヶ月かけて、無事、大穴を開削することができた

Cxc0dn
102φの開鑿まで進んだバッフル板


大穴の開いたバッフル板と、側板、背板を、きっちりと切るのも大変だった
切断面がそのまま接着面になるので、加工に精度が必要なのだ

大工さんに電ノコで切ってもらうように頼もうとも思ったが、
それも面倒臭かったので、鋸で慎重に手挽きした
勿論、思うような精度は得られなかったが、
接着に、肉厚なセメダインスーパーXを使ったので、
結果的にはどうにか納まってしまった

全ての板を接着して形になった箱には、
音の反射防止と見栄えのためにコルク板を貼り、
コルクと未塗装の板にはワトコオイルを塗って完成である

Sp1030699
組みあがった、塗装前の箱の正面 

Sp1030700_2
背面

高音用ユニットに接続するクロスオーバーネットワークには、
私のスピーカーに内蔵されていたものをそのまま流用し、
秋葉原電気街で買い求めた接続端子とともに取り付け、
ユニットをボルト締めして、遂に完成
製作期間はほぼ2ヶ月だった

Sp1030704
ワッシャは、真鍮製のものを取り寄せた

Sp1030702
上面(内部)。配線は6Nとか7Nの超高純度銅線。銀色の塊は鉛

Sp1030705
正面。まぁまぁ、様になってると思う


鳴らしてみると、さすがは高品位ユニット
ものすごく生々しい、素晴らしい音である


実は、DS-9Zは、高音がキツイ、という評判を聞いたことがあって、
それがどういう結果になるか、気になっていたのだ

しかし、結果は非常にバランスの良い、気持ち良い音にまとまってくれた

DS-700Zが91dBという能率である一方、
DS-9Zは86dBと幾らか能率が低く、それゆえに、
高音が悪目立ちすることなく、適切な音量に抑えられたのかもしれない


聴く人が聴いたら、全く酷い音かもしれないが、
私には非常に満足のいく結果だった



たまには、工作もいいものである


Sp1030706
DS-700Zの上に置いたDS-9Z用高音ユニットと箱(塗装済み)

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