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2010年11月13日 (土)

東海道本線(在来線)の旅(つづき)

京都駅と言えども、23時のホームは深夜の様相だった

地上に配線された京都駅の構内は広い

その広い構内を包む夜の闇に、幾本ものレールが、
信号や水銀灯を鈍く反射する
ホームの屋根の間からは、出来たばかりの新しい駅舎がそびえていた

ビルの設備から発する音、列車の走行音、遠く道路から響く車の音、構内放送・・・・
人こそ少ないものの、夜の京都駅は機械的な騒音に支配されていた
が、同じトーンが続くあまり、それは一種の夜の静寂であった

ホームの蛍光灯の明かりはどことなく淋しく、静寂感を際立たせていた

その中に、電気機関車を先頭にした「
ムーンライト高知・松山」が乗客を待っていた

車輌はすべてグリーン車
車内は2-1配列で、座席は新幹線のグリーン席と同等で実に広々としていた
等級は快速、18きっぷでも、岡山までのグリーン料金を追加するだけで乗車できた

当時運行されていた、JRの良心である

車掌さんは乗客一人一人の行き先を確認していく
九州を目指す私は、岡山での下車を申告すると、
では、岡山到着前にお知らせにまいります、と申し出てくれた

時刻表によると、岡山には0329着となっている
夜行列車の車掌ゆえ、夜通しの勤務は当然ではある
とはいえ、嬉しい一言だった

2325分、夜の京都に甲高いホイッスルを響かせて、6両の短い列車は夜の帳に滑り出した
EF65という電気機関車は、冷却音を低く響かせながら、我々を力強く牽引する

見慣れた新大阪駅をあとにしていく

大阪、三ノ宮、神戸が過ぎていく
着発の度に、機関車と客車を繋ぐ連結器が金属音を立て、軽くも鋭い衝撃が走る
姫路に着く頃には夜も1時半を過ぎ、人影も皆無だった

東海道本線から、ひっそりとした山陽本線を
滑るように駆け抜けること4時間余
列車は徐々にスピードを下げ、岡山到着が近いことを暗に知らせていた
果たして、車掌はちゃんと知らせに来てくれた
興奮状態の私は一睡もすることなく、通り過ぎる車窓を眺め続けていたが、
車掌のご厚誼に丁寧にお礼をし、寝静まる周りの乗客を起こさないように気を付けながら
3ヶ月半振りの岡山駅に降り立った

駅前の終夜営業の喫茶店で、始発列車までのひとときを潰した
9月の深夜の岡山は、暑かったのだろうか?
ビルの2階の店を見上げたことは覚えているが、
気候のことはよく覚えていない

始発は岡山駅0524発、およそ2時間の小休止だった


つづく

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