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2010年10月29日 (金)

ひとり紅白歌合戦

桑田佳祐が昨年リリースした、アクト・アゲインスト・エイズ(AAA)のライブ映像である

この企画を知ったのはライブが終わった後のこと

歌謡曲で育った世代には堪らない内容だったので、発売したら絶対買おうと思った
でも、版権の取扱いなどが難しそうで、下手すると販売できないかもなぁ・・・・と半分諦めてもいた

が、
AAAという高尚な理念が後押ししてくれたのか、思いのほかすぐに発売された

もちろん即買いである

AAAで桑田佳祐という個性と、全世代に贈るというコンセプトだけに、
MCが個性的に過ぎたり、前半は古すぎて感情移入できるほどではなかったりする

だが、中盤あたりからアンコールまでは堪らない

中締めに当たる中島みゆき「時代」は圧巻だし、
アンコールのテレサテン「時の流れに身をまかせ」や欧陽菲菲「ラヴ・イズ・オーヴァー」は感涙ものだ

スピッツ「ロビンソン」も唄っているのだが昨夜、そのスピッツがNHKの番組に出ていた

90年代、スピッツは買わなかったな

だって、売れてたから(笑)

当時、買いはしなかったけど、
「ロビンソン」「チェリー」「空も飛べるはず」なんて、本当にいい歌だと思う

この時代の歌には、
どんな歌にも、憧れのようなものが満ちあふれている
その・・・・歌が持っている空気感というか、世界観のようなものが広々としている

そう・・・・広いんだな

聴いていると、ぱぁーーっって目の前に風景が広がる
イントロから、その世界の中に飛び込んでいくような、連れて行ってくれるような感覚になれる

それが、とても気持ちいい
ファンタジックと言ってもいいのかな

やはり、90年代初頭に脂がのりきっていた遊佐未森は、自分の音楽をファンタジーと表現していて
それは「限りなく現実に近い大嘘」だと断言していた

ところが、それは、1990年代後半に、なぜか幻のように消えてしまう
哀しいくらい、あっという間に、跡形もなく消えるのだ
あの世界を持っていたミュージシャンからも感じられなくなった
そういう雰囲気を持った少なくない数のミュージシャンが、活躍の場を失っていった

一体、何があったというのだろう?
聴く側が変わってしまったのだろうか?


桑田佳祐は、このライブで論じている

 「昔はよかった」、果たして本当にそうだろうか?
 たしかに、かつてのように、一つの歌が多くの国民の心を掴んだ時代、
 などというのは、もはや幻想かもしれない
 しかし、先達が残してくれた作品の数々は、今なお、我々の記憶やDNAの中で生き続けている
 ・・・・・・・
 ヒットポップスという名の炎は、今や、大衆の中にではなく、
 我々一人一人の胸の中で、思い思いの形となって、時を越え、熱く静かに燃えているのだ


何が変わったかなんて、そんなに深く考えることなど必要ないかもしれない
聴きたい時には聴いたらいい
手を伸ばせば、そこには素晴しい歌がたくさんある


新旧のヒットソング60曲ほどを見事に唄いきる桑田佳祐
ずっと活動を続けているミュージシャンって、たいしたものだ

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